マッサージの目的は、硬くなった筋肉をほぐし、血液のめぐりを良くすることにあります。
そのため、血行不良による肩こりや腰痛に効果的なことで知られていますが、同じ理由で頭皮マッサージは若はげの改善に有効な手段となります。
頭皮は肩や腰とは違って、痛みや張りなどのコリを感じることはありませんが、若はげの症状が出ている方のほとんどは頭皮が硬く突っ張っており、血流が悪い状態になっています。
頭皮のコリをチェックしてみよう
では、実際に頭皮がこっているかどうかセルフチェックしてみましょう。
頭皮のコリを確かめる方法は大きくわけて2つあります。
頭皮のコリチェック方法その1
両手でこぶしを作り、左右の耳の上に人差し指と中指の第二関節をあてます。
そのまま頭をこぶしではさむように押したまま、上下左右に頭皮を動かします。
このとき、頭皮がスムーズに動かず、ゴリゴリとした違和感を感じたら、頭皮が凝っている可能性があります。
頭皮のコリチェック方法その2
片手の人差し指と親指を使って、頭頂部の皮膚をつまんでみます。
もし頭皮をわずかしかつかめなかったり、あるいはまったくつまむことができなかったら、頭皮が硬くなっている証拠です。
頭皮マッサージの方法
頭皮マッサージは特別な道具などを用意する必要はなく、いつでも好きな時に行うことができます。
特にお風呂上がりは血行が良くなっている状態なので、頭皮マッサージを習慣にして硬くなった頭皮を柔らかくほぐすよう心がけましょう。
以下では頭皮マッサージの基本的な方法を紹介します。
1.生え際から頭頂部をほぐす
両手の指の腹を使って、生え際から頭頂部にかけてやさしくマッサージしていきます。
マッサージするときは、皮膚をつかんで離すという動作をリズミカルに行うようにします。
2.耳まわりのマッサージ
耳のまわりには老廃物を流すリンパ節があるので、指の腹で丹念にほぐしていきます。
指の腹を使って4~5回ほど回すようにほぐし、その後頭頂部に向かって4秒かけて押し上げるという動作を3回ほど繰り返します。
3.ツボ押し
最後に、頭頂部の中央にある百会と呼ばれるツボを両手の中指と薬指を使って押します。
頂点から体の中央を抜けていくようなイメージで、5秒間×3回を目安に刺激します。
以上が頭皮マッサージの基本的な手順ですが、いずれの場合も力任せにマッサージしたり、爪を立てたりするのはNG。
かえって頭皮を傷つける可能性があるので、気持ちいいと感じる程度の力でマッサージするようにしましょう。