若はげの原因のほとんどはAGAと遺伝的要因によるものですが、その他にも、髪や頭皮によくない行動や習慣が薄毛の進行をはやめる場合もあります。
特に現代人は生活習慣が乱れているケースが非常に多く、知らないうちに髪や頭皮にダメージが蓄積されていたり、頭皮環境が悪化してしまっている人は決して少なくありません。
AGAで薄毛が進行しているとしても、自分の生活習慣やライフスタイルを振り返り、頭皮に良くない要素をチェックして、ひとつひとつ取り除くことで薄毛の改善率は高まります。
ここでは、日常生活の中でやってしまいがちな、髪や頭皮によくないことをまとめてみました。
1. 生活習慣の乱れ
忙しすぎる現代人は若ハゲになりやすい生活を送っている可能性が高く、薄毛を予防するには生活習慣を見直す必要があります。
食生活の乱れ
毎日の食事は健康の基本。髪の毛の健康にも関係しています。
髪の毛が健やかに育つために必要な栄養素を、普段から食事で補うようにしましょう。
肉、魚、野菜類をバランスよく食事すれば問題ありませんが、中には食事だけでは摂取しにくい「亜鉛」や「ビタミンB群」のような髪の成長をサポートする成分もありますので、意識してとるようにしましょう。
亜鉛が多く含まれている食材は、
- 牡蠣
- レバー
- 豚肉
などがあります。
ビタミンB2やB12は、
- レバー
- 貝類
- 肉類
- 卵
などに多く含まれますので、魚や貝類を毎日の食事に1品プラスしてみるのもいいですね。
喫煙の習慣
喫煙するとニコチンの作用で血管が収縮してしまうため、全身の血の巡りが悪くなります。
タバコがダメなら・・・とアイコスやグロー、プルームテックに変えたとしても、タールが入っていないだけでニコチンはしっかり入っていますので結局同じです。
タバコはビタミンCも破壊してしまいますので、タバコがどうしてもやめられない人はビタミンCを多くとるようにすることから始めるといいでしょう。
そしてできればどんどん本数を減らしていき、禁煙を目指しましょう。
ストレス
会社や家庭などで不安やイライラ、悩みなどを抱えていると、知らない間にストレスが蓄積していきます。
ストレスがたまると、ホルモンバランスや自律神経が乱れ、ますます頭皮環境が悪化してしまうので注意が必要です。
ストレスはため込まないちょっとした工夫で緩和することができます。
- お風呂で好きな歌を聴く
- カラオケで熱唱する
- 車の中で叫んでみる
- スタンディングバッグ(サンドバッグ)をたたく
- リラックスした状態で質の良い睡眠をとる
- ジョギングやウォーキングのような軽い有酸素運動をする
などなど、人に迷惑をかけなければ何でも良いので、色々試してみましょう。
2. 頭皮へのダメージ
- 洗浄力の強いシャンプー
- パーマやカラーリング
- 頭皮をたたく
- 紫外線
洗浄力の強いシャンプー
シャンプーの洗浄力が強すぎると、頭皮を守るはたらきがある皮脂を落としすぎてしまいます。
皮脂そのものは決して悪いものではなく、頭皮の乾燥を防いだり、雑菌や異物などから肌を守る大事な役割を担っています。
皮脂が過剰に分泌される
皮脂がなくなると様々な外的刺激から頭皮を守るために、皮脂をたくさん分泌してしまいますので、皮脂が過剰状態になってしまう可能性があります。
皮脂の分泌量が多すぎると、行き場を失った皮脂が毛穴にたまり始め、毛穴つまりが発生。
さらに頭皮の常在菌が増殖して炎症や痒みが起こることも。
そのまま放っておくと徐々に頭皮環境が悪化し、抜け毛が増える原因になりますので、若はげや薄毛の進行をはやめる原因と言えます。
アミノ酸系のシャンプーを選ぼう
アミノ酸系のシャンプーで、香料や添加物が多く含まれていないシャンプーなら使っても頭皮に悪影響を及ぼしません。
最近はほとんどがアミノ酸系ですが、それ以外のシャンプーも売られていますので、シャンプーを選ぶときには育毛には良くない成分が配合されていないかをチェックしてから買うようにしましょう。
パーマやカラーリング
パーマ液やヘアカラー剤には刺激が強い成分が含まれていることがありますので、頻繁にパーマをかけたりカラーを入れると頭皮にダメージが蓄積されてしまいます。
美容師さんは、頭皮につかないように配慮してくれますが、市販の薬剤を使って自分でヘアアレンジをするときには注意が必要です。
頭皮をたたく
痛いけど毛が生えるなら仕方がない!と、頭皮をブラシでトントンと叩いて刺激していたのは、もはや昔の話。
最近では、頭皮を叩くことには何の意味もなく、逆に頭皮に傷をつけてしまうと考えられています。
頭皮マッサージのような適度な刺激は血行を促進することができるプラスの行為ですので、過度な刺激は避けて、適度な刺激を心がけましょう。
紫外線
紫外線は、頭皮が乾燥する原因です。
乾燥すると、毛根の水分量が不足してしまいますので。髪の毛の成長に悪影響を及ぼします。
さらに、紫外線を浴びすぎると頭皮に活性酸素が蓄積されて、細胞が弱ってしまい髪の毛の成長を妨げてしまします。
他にも、頭皮の老化を招く原因にもなりますので、紫外線の浴びすぎには要注意です。
紫外線が強い日は、帽子をかぶって出かけたり、なるべく日陰を歩くようにしたり、ちょっと意識するだけでも紫外線を浴びる時間を減らすことができます。
3. 間違ったヘアケア
髪や頭皮のお手入れを「ヘアケア」と言いますが、実はケア方法や使用するアイテムが誤っていると、かえって若はげを悪化させてしまう原因になります。
- 洗髪のしすぎ
- 間違った洗い方
など、日頃のヘアケアの中にも頭皮の環境を悪くする原因がたくさんあります。
1日に何回も洗髪すると逆に皮脂を落としすぎてしまい、過剰分泌を招く原因になりますので注意しましょう。
特に敏感肌や乾燥肌、アレルギー体質の方は、刺激の強いヘアケアアイテムを使用すると頭皮にかゆみやかぶれ、湿疹などさまざまなトラブルが発生することがあるので、ヘアケアには十分注意する必要があります。
原因が重なるとリスクもアップ
皮脂の過剰分泌や生活習慣の乱れ、誤ったヘアケアなどの要素は、それ単体だけでは影響力が小さいため、若ハゲの直接的な原因にはなりません。
しかし、これらの要素が複数重なると、やがてヘアサイクルにも悪影響を及ぼし、抜けやすく育ちにくい髪が増えてしまいます。
AGAの進行を早める可能性が高くなりますので、薄毛のリスクもアップし、若はげになりやすい状態に陥ってしまいます。
特に遺伝的に若ハゲになりやすい体質の方は、他の要素が加わることで症状の進行が急激に早まるおそれがあるので、早めの予防・対策を心がけるようにしましょう。