頭皮は汗をかきやすく、皮脂の分泌量も多いため、特に汚れがたまりやすい部位です。
そのため、毎日のシャンプーは若はげ予防に欠かせないヘアケアと言えますが、肝心のお手入れ方法が誤っていると、頭皮環境が良くなるどころか、かえって抜け毛や薄毛の原因になる可能性があります。
特に日本の分化では、毎日シャンプーをするのが当たり前。ほとんどの人が毎日洗髪する習慣があるので、ヘアケア方法が間違っていた場合、1年365日ずっと頭皮や髪にダメージを与えることになってしまうので注意が必要です。
ヘアケアの注意点
では、毎日の洗髪やヘアケアでは、どのような点に気をつければ良いのでしょうか?
シャンプーの種類をチェック
市販されているシャンプーの種類は、大きく分けて高級アルコール系、石けん系、アミノ酸系の3つに分類されます。
このうち、最もシェア率が高いのが高級アルコール系シャンプーで、市場のおよそ9割を占めています。
人気の理由は値段が安いことと泡立ちが良いことにありますが、その反面、配合されている洗浄成分の刺激が強く、頭皮や髪に悪影響を与えることで知られています。
特に肌の弱い方や、遺伝的に若はげになりやすい方が高級アルコール系シャンプーを使用すると、頭皮環境が悪化しやすくなり、抜け毛が増える可能性があります。
頭皮を傷つける洗い方
シャンプーは頭皮を清潔に保つために使うものですが、汚れをしっかり落としたいからと言って、必要以上に強くこすってしまうのはNG。
あまり力を入れると指と頭皮の間に摩擦が発生し、肌や毛穴を傷めてしまう原因となります。
もちろん、爪をたてたりするのは厳禁。頭皮が傷つくと雑菌などが入り込み、炎症を起こす原因となります。
リンス、トリートメントのすすぎ残し
髪にツヤや栄養を与えるリンスやトリートメントはヘアケアに欠かせないアイテムですが、使用時に注意したいのがすすぎ残しです。
リンスやトリートメントはやや粘りけがあるため、ぬるま湯でしっかりすすがないと成分が頭皮に残ってしまいます。
さらに、成分が乾燥して固まると、残りカスが毛穴につまるおそれがあるので注意が必要です。
自然乾燥
髪へのダメージを防ぐため、シャンプー後はドライヤーを使わず、自然乾燥させるという人も多くいます。
確かにドライヤーの熱は髪を傷める原因になりますが、髪や頭皮を濡れたままにしておくのはよくありません。
水分を含んだ髪は膨張して毛羽立っているので、そのまま放置しているとキューティクルがはがれ、細毛や切れ毛の原因となります。
また、頭皮の冷えは血行が悪くなり、毛根に栄養を届ける妨げになります。
ヘアカラー・パーマ
パーマやヘアカラーが髪に良くないのはご存じの通りです。
髪が傷んで切れやすくなるだけではなく、使用する溶剤は頭皮によくありません。細心の注意を払っても、どうしても液が頭皮に付いてしまいますので、育毛に真剣に取り組むのであれば、パーマやヘアカラーは控えた方が良さそうです。
ヘアケアの見直しで若ハゲが治ることはない
ヘアケアの見直しは若ハゲの改善にプラスになることは間違いありませんが、それだけでは若ハゲを治すことはできません。
ご存じの人も多いと思いますが、若ハゲの原因はAGAです。
このAGAに有効な方法でなくては、AGAの進行を食い止めることができないのです。
しっかりとAGA対策をしながら、ヘアケアを含めた生活習慣の改善することが、若ハゲを治すための近道です。