髪は日中、太陽から降り注ぐ紫外線や、風による乾燥など、外部からのダメージを受けています。
これらのダメージは睡眠中に分泌される成長ホルモンによって回復するため、良質な睡眠をとっているうちは髪への負担が増加することはありません。
しかし、夜更かしが続いて慢性的に睡眠が不足すると、成長ホルモンの分泌量が減少し、髪や頭皮へのダメージがどんどん蓄積して若はげの大きな原因となります。
そのため、夜更かしの習慣がある方は、意識的に早く眠るよう心がけることが大切です。
若はげを予防するための睡眠の取り方
睡眠不足を解消するには、十分な睡眠時間を確保するのはもちろん、睡眠の質にも注意する必要があります。
ここでは、若はげ予防に役立つ睡眠のポイントをいくつか紹介します。
ゴールデンタイムに睡眠をとる
髪や頭皮のダメージを回復させる成長ホルモンは睡眠中に作られますが、その分泌量は時間帯によって大きく異なります。
分泌量の波は年齢や体質によって多少差はありますが、一般的に22時~翌2時までの4時間にピークを迎え、成長ホルモンが盛んに分泌されるようになります。
そのため、成長ホルモンによる髪・頭皮の修復を促すには、遅くても22時までには床につき、ゴールデンタイムにしっかり眠っておくことが重要なポイントとなります。
睡眠は量より質が大事
毎日7時間以上眠っているはずなのに、なぜか疲れが抜けないという方は、質の良い睡眠をとれていない可能性があります。
人間は就寝中、深い眠りのノンレム睡眠と、浅い眠りのレム睡眠を繰り返しており、ノンレム睡眠中は脳も体も休んでいて熟睡状態であるのに対し、レム睡眠中は体だけが休んで脳は活発に動いている状態になります。
ノンレム睡眠とレム睡眠は90分単位で入れ替わっていますが、ノンレム睡眠の回数が少ないと体の疲れが取れず、いわゆる「寝不足」の状態になってしまいます。
ノンレム睡眠中はストレスを消去したり、ホルモンの分泌も盛んになっているので、ノンレム睡眠をしっかり確保できる質の良い睡眠をとることが大切です。
質の良い睡眠をとるための工夫も大事
では、質の良い睡眠をとるにはどのような対策をとればいいのでしょうか?
以下では、良質な睡眠をとるための対策方法を3つ紹介します。
寝室の環境を改善する
部屋が明るすぎたり湿度が高かったりすると、体や心が落ち着かなくなり、眠りが浅くなってしまいます。
そのため、寝室はできるだけ落ち着いた色合いでまとめ、気温や湿度も適度な状態をキープするのがポイント。
また、好みに応じてアロマなどの香りを取り入れると、心身ともにリラックスし、心地よい眠りにつくことができます。
寝具にもこだわる
眠っている間に汗をかいたり、体が冷えすぎたりすると、不快感で夜中に目がさめてしまい、熟睡できなくなることがあります。
そのため、寝具は吸湿性や保温性が高いものを選び、床についてから朝目が覚めるまで快適な状態を維持できるよう配慮しましょう。
寝る前にストレス解消
人間は心と体がリラックスしていると副交感神経に切り替わり、自然の眠気が訪れるようになります。
しかし、ストレスを抱えて緊張状態に陥っていると、交感神経が優位になり、興奮してなかなか寝付けなくなってしまいます。
慢性的なストレスは自律神経を乱す要因にもなるので、イライラや不安を感じたら、好きな音楽を聴いてリラックスしたり、お風呂にゆったりつかって心身をほぐすなどして副交感神経への切り替えを促してみましょう。